飯山仏壇について
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飯山仏壇の特徴
製造工程
木地
桧、欅、朴、桂、ひめこ松などが使われており、厚い木をふんだんに使用するので、飯山仏壇は重厚な仕上がりとなっています。
宮殿(くうでん)
「肘木組物」により造られた飯山仏壇独特の技法です。肘木を引き抜くと組物が分解できるので「せんたく」が可能です。
彫刻
長押が弓型をしていることから弓長押と呼ばれ、飯山仏壇独特の「肘木組み宮殿」がよく見えるように考案されました。
塗装
下塗り・研ぎ、中塗り・研ぎを行い、本漆による花塗り、または呂色塗りを行います。
金具
銅または真鍮板を用い、さまざまなたがねを使い、複雑な模様を刻みます。
胡粉盛り蒔絵(ごふんもりまきえ)
蒔絵に立体感をもたせるために考え出された技法で、貝の粉を使った胡粉で盛り上げ漆を塗り、金粉で仕上げます。
箔押し(はくおし)
漆を接着剤として用います。
箔仕上げと、金粉仕上げのふたつの方法があります。
塗装
すべて手作りによって作られる飯山仏壇は、分解し「せんたく」(部品を洗って再塗装)すれば、新しく蘇り、代々受け継いでお使いいただけます。
飯山仏壇の歴史
この地にいつ頃から、仏壇作りが始められたのか定かな記録はありません。ただ、室町時代から浄土真宗が北陸から伝播し、飯山を中心とする北信地方に広く根を降ろしていった事実が、仏壇作りの素地としての地域性をもたらしていたことは確かであります。一般に地元では元禄2(1689)年、甲府から寺瀬重高なるものが来て、素地仏壇を手がけたのが始まりだと言われています。漆仏壇が用いられるようになったのは、それからずっと遅れて越後潟町から来た鞘師屋佐七なる者によるというのが真実のようであります。
幕末の頃、稲葉喜作という仏壇彫刻の名手がおり、この稲葉家の祖先である彦次郎清久、彦佐吉弘らが京都に住み、仏門に帰依しており、仁兵衛に至っては飯山に定住しておりました。
このように、飯山仏壇は京都の流れを汲むものであり、喜作の頃からその声価を高め、制作方法も分化してきたものです。
飯山仏壇の品質を守るために3種類の表示方法
国(経済産業大臣)の指定を受けた伝統工芸品飯山仏壇
①伝統証紙
②飯山仏壇事業共同組合証紙
③検査合格証紙
飯山仏壇事業協同組合の認可を受けた伝統工芸品
①飯山仏壇事業協同組合指定伝統工芸品証紙
②飯山仏壇事業協同組合証紙
③検査合格証
各仏壇店が推奨する飯山仏壇
①飯山仏壇事業協同組合証紙
①漆製品には任意で漆シールが貼られています。
証紙は一般の方にもわかりやすく仏壇に向かって右側の脇壁に貼付してあります。
お求めの際には確認の上お買い上げください。